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君から見た私はどんなふうに見えるの 【ZARD/息もできない】 走り出すゼファーはどんどんスピードを上げていく。 左には海岸線。 バイクに乗ったのは、初めてだった。 悪くない。 いつもは傍から眺めている、風にはためく葉柱の長ランが身体をかすめる。 白い長ランは夕日を浴びてオレンジ色に染まっている。 広い背中に頭をもたれさせた。 いつの間にか、自分の心臓の音は聞こえなくなっていた。 まあこの爆音じゃあ何も聞こえないか。 葉柱の鼓動も聞こえない。 でも、葉柱の体温は温かかった。 向かい風の冷たさと葉柱の身体の圧倒的な温度差が心地いい。 葉柱の背に寄りかかり、何も考えずただただその温度に身体や思考を預けた。 どれくらい走っただろう。1度も止まることのなかったバイクがある場所で止まった。 辺りはもう日が落ちかけて薄暗くなっていた。 着いた場所は競技場のような場所だった。 「どこ?ここ」 てっきり海や景色のいい場所にでも連れて行かれると思っていたのだけど……。 予想外の場所に少し驚いた。 同時に、自分は葉柱とそういう、恋人同士なんかが行くような場所に行きたかったのか?となんとなく気恥ずかしい気持にもなった。 そんなあたしの気持ちなんて知る由もない葉柱が口を開いた。 「クリスマスボウル。来年はここでやるんだ」 静かに、まっすぐ競技場を見つめて葉柱が言った。 「クリスマスボウル?なに、それ」 初めて聞く単語だったが、葉柱が妙に真剣だったから気になった。 聞くのと同時に葉柱の「はぁ」という深いため息が耳をかすめた。 「カッ。やっぱりお前、クリスマスボウル知らねぇのな」 呆れたように、でもなぜか少しさびしそうに葉柱が言った。 「クリスマスボウルってのはまぁ、要するに全国大会だ。毎年関東と関西で交互に開催される。で、今年は関西だが来年、俺らが2年の時はここでやるんだ」 「へぇ」 全国大会……………。 まるでピンとこなかった。だけど、葉柱はまたまっすぐに競技場を見据える。結構長い、間。 あたしはそんな葉柱の横顔をじっとみつめた。 なんで葉柱はあたしをここへ連れてきたんだろう。 そんな風に思っていると葉柱があたしの顔をもう一度みて、言った。 「アメフト部のマネージャーやってんだ。アメフトの全国大会がどこで開催されるのかぐらい知っておいたほうがいいだろ?」 あたしの考えていたことがわかったのだろうか。葉柱が少し笑って言った。 「そうだね。別に知っておいて損はないね」 言いながら、やはりどうしても複雑な気持ちだった。 遊びでアメフトをやっているわけじゃないらしいのは何となくわかっていた。 だけど、全国大会を意識するほどのチームでないこともわかっている。 葉柱だってそれは重々承知のはずだ。 だけど、競技場を見つめる葉柱の真剣な顔を見ると、明らかに………。 あたしは、―――――――。 「カッ。行くか、そろそろ」 一人、考え込んでいたあたしに葉柱が言った。ずっとしばらく考え込んでいたらしい。 再びバイクに跨る葉柱に続いてあたしもバイクに跨った。 「つかまってろ」 一言、そう言った葉柱の背中に腕を巻きつける。 熱い、熱い大きな背中だ。 行きと同じようにギュッとその背中を抱きしめるように力を入れた。 また、心音が大きくなっていく。 だけど、行きの時とは少し違う、新たな感情も混ざり合っている。 なんとなく口元が緩む。 今はまだ、この気持は自分の中だけにしまっておこう。 葉柱がエンジンをふかせる。 やってやろうじゃん。 バイクが走り出す。 その直前に、言った。 「葉柱、せっかくだから今から海へ連れてけよ!!!」 葉柱のはぁ!?という声が聞こえた。 メグさんの淡い恋心みたいなのを書きたかったのに何故か話は別方向へ行ってしまいました…otz そして激しく内容と合っていないタイトル…。 ここら辺からメグさんもアメフトに真剣になっていくのかな、というのが伝わればいいな^^;。 (アメフトにっていうかルイのアメフトに対する真剣な思いにって感じ?) なんとなくラストがぐだぐだしてしまってわかりにくくてすみません; |