バーバラ本の製作をしていたらなんかうっかり別のお話が1本出来上がってしまいました
理由あってDQの小説をネットで掲載するのは抵抗があるのですがこれを本にする勇気はないしお蔵入りにするのももったいないので載せます


※注
DQ6のED後の捏造話
バーバラはまだ皆と一緒にいます(思いっきりオフィシャルノベル設定)
イザミレ・テリバ前提でちょっとバーバラ←ミレーユっぽい
DQの世界観崩壊
思いっきり女子会
視点入り乱れ
いっそパラレルといったほうがいいのでは・・・?;;
素人の妄想文章なので語彙とか構成が残念すぎる
怒らないでください(マジで・・・だめそうならすぐに戻ってください・・・クレームは受け付けません)

以上の注意書きを読んでも大丈夫だよ、と言って下さる方はそのまま下へどうぞ〜^^

























        Beautiful Days
 *世界はなんて美しいのでしょう
































 世界が平和になったあと。
かつての、いつかの、物語――――。





「あ〜あ」


とある街のカフェテラス。
テーブルに片肘をついてその手で作った拳に頬を預けるようにして赤毛の可愛らしい少女が呟いた。

「まぁバーバラったらお行儀が悪い。そんなことしてたらまたゼニス王様に叱られるわよ」

苦笑交じりにそう言うのは少女の向かいに座る金髪の美女。
どちらの女もタイプは違えどその華やかさは周囲の人間よりも明らかに群を抜いている。
カフェ内の男達はチラチラと彼女たちを盗み見るように視線を送っている。

「いいわよぅ、別に。ゼニス王に叱られるのなんてもう慣れちゃったし」

ぷうっと頬を膨らませる彼女が可愛くてミレーユは相好を崩した。なあによ、とジトリと睨まれるがその顔もなかなかに愛らしくますます笑みが漏れる。

「まあまあバーバラ。たまにはゼニス王様のお気持ちも考えてさし上げたら?あなたを一人前のレディに、それこそ大魔女の名に相応しいレディに育て上げるのに必死なのだから」

諭すようにミレーユが言った。

「どうせ今のあたしはレディとは程遠いわよ」

なおもむっとしたままのバーバラはカップに注がれた紅茶に口をつける。
やれやれ。苦笑しながらミレーユは思った。どんなに不機嫌な顔をしても可愛く見えるものだから、自分はついついバーバラに甘くなってしまう。
今日も、突然お茶に誘われたから何か話したいことがあるのだろうと考えていたが、なかなか本題に入ろうとしない彼女を促すように口を開いた。

「何か、うまくいってないの?」
「ん〜・・・」
「言い直すわね。テリーと、うまくいってないの?」
「ふっ・・・!?!?」

危うく紅茶を噴き出しそうになりながらミレーユを見ると相変わらず非の打ち所のない完璧な笑顔がそこにあった。
こんな笑顔で微笑まれたらきっと落ちない男はいないだろう。バーバラはうらやましく思った。同時に、これではイザの心労も計り知れないほどであろうと目の前の彼女の恋人に同情の念を抱いたがすぐにそれはいいやとその考えを頭の隅に追いやった。

「ずるい。ミレーユは」

上目遣いにキッと睨むとミレーユが、ん?と不思議そうに首を傾けた。

「ミレーユばっかり、ずるい」
「何が?どういうこと?」

少し焦りながらミレーユが言った。

「だってミレーユ、イザにめちゃくちゃ愛されてるじゃん。それに・・・テリーもあたしと居たってミレーユのことばかり話すんだもん」
「まぁ」

プイと赤くなりながら横を向くバーバラにミレーユは目を丸くした。

「例えば一緒に食事に行くとするでしょう?そしたら、今日は姉さんの作った朝食を食べてきたって言うの。あたしは、あんた毎日ミレーユの作った朝食食べてるじゃないって思うんだけど口には出さず、へぇって言うの」
「あら・・・」
「街にショッピングに行くとするでしょ?そしたら、姉さんはあいつ(イザ)にこのネックレスをプレゼントされてた。お前もいる?って聞くの。あたしは、どうしてわざわざイザがミレーユにあげたのと同じネックレスをしなきゃいけないわけ?って思うんだけど口には出さず、う〜んネックレスはあんまり好きじゃないんだって答えるの」
「まぁ・・・」
「他にもまだまだあるんだけどバカらしくなるからやめとく。とにかくあいつ、あたしと居てもミレーユの話ばっかりなの」

言い終えて、あ〜あと片頬をテーブルにべたりとくっつけたバーバラは大袈裟なため息をついた。

「テリーって本当にあたしのこと好きなのかな・・・」

ミレーユはなんだか居た堪れない気持ちになった。自分の弟のわかりにくい愛情表現にこの少女はこんなにも傷ついている。でも決して彼女が言うように、弟が彼女のことを想っていないなんてことあるはずがない。
だって、それは 多分――――。


「ね、バーバラ?」
「んー・・・?」
「テリーはちゃんとバーバラのことを想ってくれてると思うの」
「・・・・どうして・・・?」

相変わらずテーブルにくっついたままのバーバラが答えた。

「私の作った朝食を食べたって話すのは、たまにはバーバラの作ったものを食べたいってことなんじゃないかしら?」
「え」

今度はバーバラが目を丸くして顔を上げた。

「私と同じネックレスをいるか聞いたのはあの子がバーバラに何かプレゼントしたかったからじゃないかしら?」
「え・・・うそ・・・・」

推測だけどね、と付け足したがバーバラの目はキョロキョロと泳ぐ。

「ちなみにバーバラは私とおそろいのネックレスは嫌なの?」

さびしいわ、と告げると、

「え、いや、あの・・・そういうわけじゃなくて・・・・」

としどろもどろになるバーバラ。
ああ可愛い。本当に。
思わずくつくつと笑うと、もうっ と怒られた。

「それにね?」
「?」
「あの子、家にいるときはずっとバーバラのことばかり話すのよ」

「え、ええええええ!?」

思わず叫んでしまったバーバラはすぐさまハッとし、何事かと視線をよこす周囲の人間に愛想笑いを浮かべた。

「それ、本当?」
「本当よ」
「ほんとに、本当?」
「ええ、ほんとに本当」

にこりと笑うとバーバラは照れたように俯いた。

「今日はあいつの機嫌がよかっただとか喧嘩した何であんなに怒るんだとかおいしそうにケーキを食べるんだとか・・・。もう、他に話すことないのかしらね、あのこ」

先刻のバーバラと同じように大袈裟にため息をつきながらもちらりとバーバラを伺い見ると、そこには頬を少し赤らめて横目で口を尖らせる彼女の姿。そうして、

「ほ、本当!何考えてんだか!!」

嬉しさを懸命に隠そうとしつつも全く隠しきれていない彼女に私は今日何度目かの笑顔を浮かべた。



ああ、ああ 私は
現状、私は 恋人よりも弟よりも、このコが一等愛おしい。




【END】


























2010.3.20

女子会と最後の言葉が書きたかっただけという・・・
ミレーユの愛は、イザ→恋愛   テリー→家族愛   バーバラ→友愛
どれが一番なんて本当は決めれない


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