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【 席替え 】 「最近リョータ、授業サボらなくなったわね」 部活の休憩時間中、アヤちゃんが話しかけてきた。 そう、最近自分は授業を抜け出さなくなった。 そりゃあたまにはいなくなる時もあるけど、基本的に授業を受けている。 アヤちゃん気付いてたんだ…。 自分の些細な変化に気が付いてくれて少し嬉しくなった。 「どういう心境の変化なわけ?」 何の気なしにアヤちゃんが聞いてくる。 知りたい? ねぇアヤちゃん、知りたい? 俺が授業受けるようになったわけ。 アヤちゃんはじーっと見つめてくる。 やめてよ。 そんなに見られると照れるじゃん。 自分だけを見てくれていることに嬉しさと恥ずかしさが同時にこみ上げる。 「えっと、別に深い理由はないんだけど…。やっぱ毎回赤点ばっかりじゃ情けないしみんなにも迷惑がかかるしね」 「そっかーやっとリョータも気が付いたか!」 ばしっと背中をたたきながらアヤちゃんが笑った。 え、納得しちゃった? うん、まぁいいんだけど。 「さぁ、休憩は終わり!練習再開するわよ!!」 体育館中に響き渡る声でアヤちゃんがみんなに声をかけた。 みんながのろのろと立ち上がって集合する。 先に歩いて行くアヤちゃんの背を見ながら思う。 俺が授業を受けるようになったわけ? アヤちゃんが斜め前にいるからだよ。 授業中、ずっと見ていても誰にもなんにも言われない。 俺だけの、特等席。 さぼりなんかよりずっと楽しい時間。 まぁ、授業をちゃんと受けてないってのは前と変わらないんだけどね。 大好きだよ、アヤちゃん。 END 席替えをして彩子の斜め後ろの席になったリョータのお話。 ちなみにリョータの授業出席率は彩子より後ろか前かで随分変わります多分(笑) |